2015年 04月 26日
●最近、聴いている音楽 |
トシミセッションの詳細が告知されたので、お知らせします。
- PROGRESSIVE JAM -
●清水義央(G)・厚見玲衣(Key)・永井敏己(B)・大菊勉(Dr)
8月15日(土) 吉祥寺 SILVER ELEPHANT
Open 18:30 / Start 19:00
前売¥4.000- / 当日¥4.500- (ドリンク別途)
Ticket:6月15日・15:00~
〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町2-10-6-B1
TEL : 0422-22-3331
MAIL : silverelephant@dream.com
URL : http://silver-elephant.com/
さて最近、購入したCDを思い出してみると、
●Nguyen Leの「Celebrating The Dark Side Of The Moon」
●アバド指揮の「シェーンベルク作曲・ワルシャワの生き残り」(表題曲も素晴らしかったが、ウェーベルンによるバッハ編曲ものが最高、毎日聴いてる)
●ピアノだけで演奏されたストラヴィンスキー「春の祭典」(ピアノはファジル・サイ。二台のピアノ用アレンジを基本に更にオーケストラ・スコアを元に多重録音)
●ヒリアード・アンサンブルの「Quinto Libro Di Madrigali」(ルネッサンス期の作曲家のドン・カルロ・ジェズアルドによるイタリア語による世俗的合唱曲。これも、秀逸)。
その他にもあった気がするが、今、パッと思い出せるのはそんなところ。
しかしながら、ここ一ヶ月で一番多く聴いているのは、おそらくVOWWOWだろう。
知り合いのVOWWOWファンの女性から、手持ちのCD(イギリスでのライブ・海賊盤も含む)をすべて借り、実によく聴いた。そして、先日、私なりの
VOWWOWの変遷を把握したので、ここに発表する次第です、、、なんてね。
きっかけは、今年の夏に共演する厚見玲衣氏のプレイについてもっと知っておきたいと思ったから。VOWWOWのライブはもちろん観たことがあるが、
スタジオ盤は1984年?リリースの「サイクロン」以外聴いていなかった、、、
すみません。
「KENSO COMPLETE BOX 」をリリースした時に、「私は長年のプログレファンで、当然KENSOの名前は知っていましたが、“日本のプログレなんて”と食指が動かず、これまでKENSOを聴かなかったことを今、後悔しています。このBOXでKENSOの音楽を知ってしまったからです」というような感想を複数頂いた。
その気持は、分からないでもない。
思春期において私を揺さぶり、ロックする衝動を与えてくれたブリティッシュ・ロック。
The Beatles、Rolling Stones、CREAM、LED ZEPPELIN、Deep Purple、Black Sabbath、Queen、The Who 、、、枚挙に暇がない。皆さんもご存知のとおり、所謂ハードロックは私のギタリストとしての中核にある。VOWWOWがブリティッシュ・ロックの影響下にあることは知っていたが、
常に時間に追われてきた私の人生、貴重なリスニングタイムには、本家本元を聴くほうが優先されてしまった、、、ごめんね、厚見君!パンゲアはよく聴いたのだけど。
ところが、ところがである、このVOWWOW、(ファンにとっては“今更何言っているの?”って感じだろうけど)60~70年代ハードロックのエッセンスを自家薬籠中の物にし、そこにメンバーそれぞれの音楽的バックボーンを見事反映させた実に広くて深い音楽性を持ったバンドだと、今回驚きを持って強く感じた。曲の展開や転調、そしてロックバンドのリズムやボーカルハーモニーを知り尽くした感のあるアレンジが素晴らしい。
曲としては、「サイクロン」収録の「ハリケーン」が今でも一番好きだが、アルバムで
もし皆さんにお勧めするのであれば、「Ⅲ」と「V」(五ではなくヴイと呼ぶらしい)、
そしてライブの「ハードロック・ナイト」(これを収録した中野サンプラザでのライブには、私も厚見君に招待されたと記憶している)。「Ⅲ」は楽器の音色も曲もブリティッシュ・ロックをダイレクトに強く感じさせ、
「V」のほうは、より複合的で汎欧州的な印象を私は受ける。
「ハードロック・ナイト」は、これからイギリスに渡って勝負する的な(外れてたらごめん)勢いがものすごい。ぜひぜひ聴いてみてください。
あとVOWWOWを聴いていて実に楽しいのは、そこここに私が愛したバンドたちの香りがし、
それらからの影響が見て取れることだ。「あ、彼らもこれがカッコイイと感じてたのね」とか、
「おっ、これはかなりマニアックな曲・バンドからの影響だな」とか
「おっ、この歌いまわしはロバート・プラント!」など、、、
ということで、ハードロックファンの皆さん、VOWWOWを聴いてみましょう。
「V」のベーシストは、あのニール・マーレイですよ。そうナショナル・ヘルスの。
さて、もうひとつ音楽の話題。
私のi-podに最近追加されたアルバムがある。
それは“きゃりーぱみゅぱみゅ”の「なんだこれくしょん」という大ヒットアルバムだ。
先日、私が歯科校医(学校歯科医とも言う)をしている某小学校の養護教諭から、
給食のあとに生徒が歯ブラシをするための時間を設けているのだが、そこで
流す「歯ブラシ体操」的な曲を作ってもらえないかと依頼されたのだ。
(若い養護教諭が、4月の歯科検診の際に、恐る恐るという感じで「あの~清水先生
って作曲とかもされるんでしょうか?」と聞いてきたので、「ああ、もちろん。
自分のバンドの曲の8割くらいはボクが書いているし」と答えてしまい)
その小学校では、現在子どもたちに空前の人気(らしい)「妖怪ウォッチ」の挿入歌である「妖怪体操第一」を流しながら、保健委員の生徒たちが「次は右上の歯~」とか「犬歯は縦磨き~」とかやっているのを学校放送で流しているとのこと。
引き受けた時点で私の頭に浮かんでいたのは「それでいいのだ~」という天才バカボンの主題歌と「アッコちゃ~ん、アッコちゃ~ん、好き好き~」という「ひみつのアッコちゃん」のエンディングテーマだけ。それを妻に話すと、「パパそれは古すぎるよ!」
と言われ、「妖怪ウォッチはすごい人気だから、今までその曲に乗ってノリノリに
歯ブラシしていた子が、パパの曲に変わったら、“なんか楽しくな~い”って
なっちゃうかもよ」と脅かされた。
というわけで、妻子の勧めもあって「きゃりーぱみゅぱみゅ」を聴いてみることにしたのである。
私は、昔、時々つまらない想像をしていた時期があった。
よく電車の中で、他人の迷惑かえりみずヘッドホンを大音量で聴いている阿呆が
いるでしょ?そいつのヘッドホンを突然引っこ抜いて、そいつが聴いていた音楽を、
私が聴く。「へえ、こんな音楽が良いんだ~。へえ。こんな音楽聴いているから
他人の迷惑も分からない人間になっちゃったんだね」と言ってやる、、というモノだ。
でも、もし今逆に私がそれをやられたら、、、そ、そ、それは恥ずかしい。
「へえ、いい年してきゃりーぱみゅぱみゅなんか聴いてるんだ。
なんか現実逃避したいんだね、おっさん」とか言われてしまうかも。
「い、い、いや若者よ、そうじゃねえんだよ、私はいつもはバルトークやヤナーチェク
聴きながら通勤しているんだ。これには事情があって、、、」
そんなこんなで、きゃりーぱみゅぱみゅの良さが分かりかけている自分がいる。
すごいわ、この言語感覚。昔なつかしテクノ・ポップを思い出すところもあった。
妻からは、「この機会に、世間に支持されているエクザイルとかも聴いてみれば?」
と言われたが、
自分をそこまで貶めることは、いくらなんでも出来ねえ相談なので、
ツタヤで借りてくるのは「きゃりーぱみゅぱみゅ」だけで結構です。
では、まだ先だけど、きっと混雑が予想されるので、8/15トシミセッション、
ぜひご予約くださいね!
- PROGRESSIVE JAM -
●清水義央(G)・厚見玲衣(Key)・永井敏己(B)・大菊勉(Dr)
8月15日(土) 吉祥寺 SILVER ELEPHANT
Open 18:30 / Start 19:00
前売¥4.000- / 当日¥4.500- (ドリンク別途)
Ticket:6月15日・15:00~
〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町2-10-6-B1
TEL : 0422-22-3331
MAIL : silverelephant@dream.com
URL : http://silver-elephant.com/
さて最近、購入したCDを思い出してみると、
●Nguyen Leの「Celebrating The Dark Side Of The Moon」
●アバド指揮の「シェーンベルク作曲・ワルシャワの生き残り」(表題曲も素晴らしかったが、ウェーベルンによるバッハ編曲ものが最高、毎日聴いてる)
●ピアノだけで演奏されたストラヴィンスキー「春の祭典」(ピアノはファジル・サイ。二台のピアノ用アレンジを基本に更にオーケストラ・スコアを元に多重録音)
●ヒリアード・アンサンブルの「Quinto Libro Di Madrigali」(ルネッサンス期の作曲家のドン・カルロ・ジェズアルドによるイタリア語による世俗的合唱曲。これも、秀逸)。
その他にもあった気がするが、今、パッと思い出せるのはそんなところ。
しかしながら、ここ一ヶ月で一番多く聴いているのは、おそらくVOWWOWだろう。
知り合いのVOWWOWファンの女性から、手持ちのCD(イギリスでのライブ・海賊盤も含む)をすべて借り、実によく聴いた。そして、先日、私なりの
VOWWOWの変遷を把握したので、ここに発表する次第です、、、なんてね。
きっかけは、今年の夏に共演する厚見玲衣氏のプレイについてもっと知っておきたいと思ったから。VOWWOWのライブはもちろん観たことがあるが、
スタジオ盤は1984年?リリースの「サイクロン」以外聴いていなかった、、、
すみません。
「KENSO COMPLETE BOX 」をリリースした時に、「私は長年のプログレファンで、当然KENSOの名前は知っていましたが、“日本のプログレなんて”と食指が動かず、これまでKENSOを聴かなかったことを今、後悔しています。このBOXでKENSOの音楽を知ってしまったからです」というような感想を複数頂いた。
その気持は、分からないでもない。
思春期において私を揺さぶり、ロックする衝動を与えてくれたブリティッシュ・ロック。
The Beatles、Rolling Stones、CREAM、LED ZEPPELIN、Deep Purple、Black Sabbath、Queen、The Who 、、、枚挙に暇がない。皆さんもご存知のとおり、所謂ハードロックは私のギタリストとしての中核にある。VOWWOWがブリティッシュ・ロックの影響下にあることは知っていたが、
常に時間に追われてきた私の人生、貴重なリスニングタイムには、本家本元を聴くほうが優先されてしまった、、、ごめんね、厚見君!パンゲアはよく聴いたのだけど。
ところが、ところがである、このVOWWOW、(ファンにとっては“今更何言っているの?”って感じだろうけど)60~70年代ハードロックのエッセンスを自家薬籠中の物にし、そこにメンバーそれぞれの音楽的バックボーンを見事反映させた実に広くて深い音楽性を持ったバンドだと、今回驚きを持って強く感じた。曲の展開や転調、そしてロックバンドのリズムやボーカルハーモニーを知り尽くした感のあるアレンジが素晴らしい。
曲としては、「サイクロン」収録の「ハリケーン」が今でも一番好きだが、アルバムで
もし皆さんにお勧めするのであれば、「Ⅲ」と「V」(五ではなくヴイと呼ぶらしい)、
そしてライブの「ハードロック・ナイト」(これを収録した中野サンプラザでのライブには、私も厚見君に招待されたと記憶している)。「Ⅲ」は楽器の音色も曲もブリティッシュ・ロックをダイレクトに強く感じさせ、
「V」のほうは、より複合的で汎欧州的な印象を私は受ける。
「ハードロック・ナイト」は、これからイギリスに渡って勝負する的な(外れてたらごめん)勢いがものすごい。ぜひぜひ聴いてみてください。
あとVOWWOWを聴いていて実に楽しいのは、そこここに私が愛したバンドたちの香りがし、
それらからの影響が見て取れることだ。「あ、彼らもこれがカッコイイと感じてたのね」とか、
「おっ、これはかなりマニアックな曲・バンドからの影響だな」とか
「おっ、この歌いまわしはロバート・プラント!」など、、、
ということで、ハードロックファンの皆さん、VOWWOWを聴いてみましょう。
「V」のベーシストは、あのニール・マーレイですよ。そうナショナル・ヘルスの。
さて、もうひとつ音楽の話題。
私のi-podに最近追加されたアルバムがある。
それは“きゃりーぱみゅぱみゅ”の「なんだこれくしょん」という大ヒットアルバムだ。
先日、私が歯科校医(学校歯科医とも言う)をしている某小学校の養護教諭から、
給食のあとに生徒が歯ブラシをするための時間を設けているのだが、そこで
流す「歯ブラシ体操」的な曲を作ってもらえないかと依頼されたのだ。
(若い養護教諭が、4月の歯科検診の際に、恐る恐るという感じで「あの~清水先生
って作曲とかもされるんでしょうか?」と聞いてきたので、「ああ、もちろん。
自分のバンドの曲の8割くらいはボクが書いているし」と答えてしまい)
その小学校では、現在子どもたちに空前の人気(らしい)「妖怪ウォッチ」の挿入歌である「妖怪体操第一」を流しながら、保健委員の生徒たちが「次は右上の歯~」とか「犬歯は縦磨き~」とかやっているのを学校放送で流しているとのこと。
引き受けた時点で私の頭に浮かんでいたのは「それでいいのだ~」という天才バカボンの主題歌と「アッコちゃ~ん、アッコちゃ~ん、好き好き~」という「ひみつのアッコちゃん」のエンディングテーマだけ。それを妻に話すと、「パパそれは古すぎるよ!」
と言われ、「妖怪ウォッチはすごい人気だから、今までその曲に乗ってノリノリに
歯ブラシしていた子が、パパの曲に変わったら、“なんか楽しくな~い”って
なっちゃうかもよ」と脅かされた。
というわけで、妻子の勧めもあって「きゃりーぱみゅぱみゅ」を聴いてみることにしたのである。
私は、昔、時々つまらない想像をしていた時期があった。
よく電車の中で、他人の迷惑かえりみずヘッドホンを大音量で聴いている阿呆が
いるでしょ?そいつのヘッドホンを突然引っこ抜いて、そいつが聴いていた音楽を、
私が聴く。「へえ、こんな音楽が良いんだ~。へえ。こんな音楽聴いているから
他人の迷惑も分からない人間になっちゃったんだね」と言ってやる、、というモノだ。
でも、もし今逆に私がそれをやられたら、、、そ、そ、それは恥ずかしい。
「へえ、いい年してきゃりーぱみゅぱみゅなんか聴いてるんだ。
なんか現実逃避したいんだね、おっさん」とか言われてしまうかも。
「い、い、いや若者よ、そうじゃねえんだよ、私はいつもはバルトークやヤナーチェク
聴きながら通勤しているんだ。これには事情があって、、、」
そんなこんなで、きゃりーぱみゅぱみゅの良さが分かりかけている自分がいる。
すごいわ、この言語感覚。昔なつかしテクノ・ポップを思い出すところもあった。
妻からは、「この機会に、世間に支持されているエクザイルとかも聴いてみれば?」
と言われたが、
自分をそこまで貶めることは、いくらなんでも出来ねえ相談なので、
ツタヤで借りてくるのは「きゃりーぱみゅぱみゅ」だけで結構です。
では、まだ先だけど、きっと混雑が予想されるので、8/15トシミセッション、
ぜひご予約くださいね!
by kenso1974
| 2015-04-26 21:22