●ライブまで一ヶ月を切った時点で思うこと |
もしかしたら、そう考えていたメンバーもいたかもしれない。
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2019年 10月 14日
2011年、2014年、2017年と、ここのところ3年ごとにライブを行ってきた。 だから、「多分、次は2020年のオリンピック・イヤーでは?」と考えていたスタッフもいたようだ。 もしかしたら、そう考えていたメンバーもいたかもしれない。 どうして、2019年にやることにしたか。 先日、新聞に掲載されたマキOZの再結成ライブに関する記事を読んで、その事を思い出した。 (記事では「やれるうちにやっておこうかと思った」そんなふうに語っていたように記憶している) 両親が亡くなり、年齢的な順番から行くと次は私だ。 病に冒される友人たちも周りに増えている。 衰える体力と視力、記憶力、マルチタスクを手際よく捌く力。 そんなマイナスのことを考えているうちに2020年ではなくそれより一年早くやりたいと思った。 前述のマキOZの発言同様「やれるうちにやっておきたい」。 そうすれば、新曲を仕上げるモチベーションも高まるし、早期のアルバム制作にも繋がるだろう、、、、、 ところが、私がそれを提案した時点で、メンバー5名に共通する「空き日」、すなわち「リハーサル&本番OK日」がほとんど無いという状況。 「KENSOがトリオだったら、もっとスケジューリングしやすいのに、、、」などとしょーもない事を自分に愚痴っていたりもした。 でも、結果として2019年ライブが実現し、確かにリハーサルのスケジューリングは大変だったけど、結果として(全員揃わない日も入れれば)いつも以上の日数を確保できることになった。メンバーみんなに感謝。 ライブ直前の集中リハーサルにより、きっと今まで以上に勢いのあるKENSOを聴衆にご覧いただけると確信している。 2009年のようにならないために心のコンディションも整え、今回のライブのチラシに書いたように「これからは毎回ラストライブのつもりで臨む」自分の中に力が漲り始めた実感がある。 色々なアイディアが日々浮かんできている。 オープニングのSEも作らないといけないし、音響&照明スタッフ用へのオファーも書かないといけない、即売ガイドも、あれもこれも、、、、 でも、きっといつの日かこのライブ前のクラクラするほどに忙しい日々を懐かしく、自分のことなのに羨ましく感じる日が来るのだろう。 だって、KENSOで演奏するのは本当に楽しいから、、、、 ああ、全然、文章がまとまらない。 とにかく今、ライブに向かって忙しさに拍車がかかっている。 特に今回はライブの10日くらい前から、リハーサルが集中的にあるので、そこまでに音楽以外の部分を終わらせておかないといけないので大変だ~。 もしかしたら、このブログもこれでライブ前最後かもしれないので言っておきます。 今までも言い続けてきたが、「いつまでも観れると思うなKENSOライヴ」という事で、ご来場、心よりお待ちしております。 チケットお買い上げくださった方、どうもありがとうございます。チケットは順調に売れております。 では、今回ぜひ皆さんにご購入をお願いしたい結成45th記念Tシャツについてのさらなる営業です。 Tシャツデザインについての経緯は、前回のブログに書いた通り。 N女史との出会いは、、、1988年くらいだった。 シルバーエレファントでのライブの後、紹介された。 ストレートヘアの綺麗な女性だなあ、というのが第一印象。 それ以降、N女史は都内や川崎、相模原で開かれたライブには、ほとんど来場してくれている。 恐縮してしまうが、「KENSOファン」なのだ、、、、ですよね?Nさん。 終演後は、その特徴的な姿で楽屋に来て、彼女の感じた「本日のKENSO」を的確に表現してくれる。 そして、彼女から発散されるオーラは、いつも私を元気づけてくれる。 そう言えば、むか~~し、私のクリニックの待合室で、彼女の手から放出される「気」(というしか表現できないもの)を私に送るという 実験?をした。 「清水さん、信じてないかもしれないけど、やって見るね」 あれはビックリしたね!だって、向かい合わせた彼女の掌から、私の掌へ、なんというのか、明らかに微量電気的なピリピリしたものが伝わって来たんだから! 彼女のスタイリストとしての略歴を聞いてみたら、、、 「私がやっていた方々は、長い人順で言うと、YOSHIKI、ウルフルズ、米米クラブ(石井達也)ですかねえ~。映画の「海猿」の一番最初のは私がやっています。 その他ご記憶の通り、ラルクも高橋克典さんもやってましたが、あとはSPEEDとか華原朋美さんとか西城秀樹さん(秀樹さんも10年くらいやってましたね~遺影の写真は私がスタイリングした時のものでした・・・)とか、、バラバラに多々色々。そしてご記憶にもある葉加瀬太郎もですね。」 ほ~~っ、KENSOと縁も所縁もない方々だ、、、、 あ、唯一、高橋克典さんて、「らららクラシック」の司会されている方だった?だったら、時々観てます。 現在は、仕事の幅を広げているようで、、、、 「クライアントが芸能人だったのに、今の私のクライアントは農水省とか県とか市町村です。このギャップはかなり面白いかと! 講演会などでよく使う言葉は、“昔は芸能人をスタイリングしていましたが、今は地域をスタイリングしています”と言ってます。」 だそうです。 とにかくエネルギッシュでいつもポジティヴ、素敵な女性なのだ。 さて、次はライブ会場で販売する古茶大樹著の精神医学書について。 私が友人などから「精神医学の入門書」を訊ねられたときに勧める一冊の本がある。 それは「精神医学エッセンス」(濱田秀伯著・弘文堂)という本だ。 もともと、一般の読者向けの教養書という側面があるから読みやすい。そこにこんな記載がある。 「人間はこの世にあって、価値を追求する精神性と自然の因果性、矛盾する聖と俗の二つの相を、あやういバランスをとりながら生きる。 精神障害は、こうした心をもつ人間に宿命的な病気であるとともに、ふだんは目にすることのない何かに出会う、人生の深淵をかいまみせてくれる。 したがって精神医学もまた、身体医学や脳科学を基盤におきながら、物質や空間構造をのりこえ、感性や理性だけではどうしてもとらえきれない超越的な要素を内にかかえるのである」 濱田先生は慶應義塾大学医学部卒、これはテレビでも放映されていたので書いてしまうが、芸術家・草間彌生さんの主治医でもある(現在もそうなのかは不明)。 そして、今回KENSOのライブで即売する「臨床精神病理学 精神医学における疾患と診断」の著者・古茶大樹先生の大学&精神科医としての先輩である。 以前、古茶先生から聞いた話では、かなり親しいということだったが、精神医学の専門書に関する共著もあるし、濱田先生のご著書「ラクリモーサ」のあとがきを古茶先生が書かれているそうなので(私はそれを最近知り、即「ラクリモーサ」を購入した)もしかしたら、師弟関係と言って良いのかもしれない。 上記の文章を読んでみると、精神医学というのが、必ずしも自然科学オンリーの学問ではないことが理解されよう。 さて、ライブ会場で「臨床精神病理学 精神医学における疾患と診断」をお買い上げいただいた方に差し上げるノベルティ「推薦文」の一部を下記に抜粋した。 「臨床精神病理学 精神医学における疾患と診断」推薦文より、ほんの一部を抜粋。 (前略)現在、聖マリアンナ医科大学神経精神科教授である彼は、心から尊敬できる医師として、そして鋭い感性を持つ無類の音楽愛好家として私の人生に多くのものを齎せてくれた。(中略) 古茶君がいたから作れた曲、思いついたアルバムコンセプト~その筆頭は「天鵞絨症」だろう~が確実に存在する。(中略)彼は、精神科医師として患者を治療すると同時に大学で教鞭を執って来た。 医学部のみならず、慶應義塾大学や早稲田大学の文学部でも学生を教えていた彼の面目躍如たる内容と言えるだろう。(中略) 聴衆がKENSOの音楽を、そして我々に大きな影響を及ぼしたPink FloydやGenesis、King Crimsonといったプログレッシヴロックを、更には私に創作のモチベーションを与えてくれた内外の文学や芸術作品をより深く理解するために(中略) 「同志よ集まれ!」というagitationのメッセージ、本書の中にロック・マニアである彼が生きていることを感じて嬉しくなった。(後略) ライブ会場で30冊限定発売です。 精神医学に少しでも興味のある方、本の好きな方、KENSOの音楽をより深く理解したい方に買っていただきたいです! 精神医学には全く興味がない、本は嫌い、KENSOは音楽だけで充分という方は、どうぞTシャツを複数枚、お買い上げください! 最後に、古茶先生のプログレマニアぶりを示すエピソードを一つご紹介する。 二ヶ月くらい前、彼の自宅の恐ろしく高級なオーディオセットで主としてプログレのLPを聴く会での出来事。その日のシメに何を聴くかという話になった。 私「じゃあ、オザンナのパレポリ行きますか」 古茶「いいですね~~」 といって、ジャケットからLPレコードを出し、私にジャケットを見せる古茶氏。 私「あれ?このジャケット、、、、」 古茶「清水さんの持っているのって、マット加工みたいなやつでしょう?」 私「そうそう、大学生の時、或るプログレマニアからフォニット・チェトラ盤のを中古で5000円で買ったんだけど、、、、、、あれがオリジナルじゃないの?!!」 古茶「あれは違います。こっちがオリジナル。(清水さん、お気の毒に、、、という表情、、、に私には見えた。ショックを受けている私に対する精神科医としての気遣いか?)」 この話、プログレマニアだったら、どこが面白いか、どこが凄いか、わかるよね? 逆にボストンとかをプログレだと思っている人には一生分からない(笑)。 最後に、清水家 家内制手工業による缶バッジについて。 現在、これを書いている私のすぐ近くで製作の準備をしているという生々しい状況ですが、 完成品に関しては、私も検品に加わる予定です。
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by kenso1974
| 2019-10-14 15:52
2019年 09月 29日
9月某日、川崎市の某スタジオにて11月3日ライブへ向けて初リハが行われた。 この日は、小口、光田、三枝の三氏と私の4名。 まずは、私の新曲「時にはラテン脳の俘囚に」に取り組んだ。 かなりの難曲のため、ドラムを入れないでじっくりアレンジを練る為、4人で集まったのだ。 「ラテン脳」とは何かという話になった。 かなり昔、それこそ30年近く昔になるが、KENSOにとっての恩人の一人、キングレコードの新井健司さんが、部下の(KENSOを直接担当していた)ディレクターの仕事ぶりを称して「あいつ、一所懸命やっているのはいいんだけど、もうちょっとラテン欲しいなってじなんだよな」とおっしゃっていたのが、ずっと記憶にあった。 「“もうちょっとラテン欲しい”かあ、面白い表現だな。なんとなく意味するところも分かるし」と感じていた。 ということで、これ以上曲のタイトルについて説明するのは野暮なこと。 どうぞ、皆さんで「どんな曲なんだろう」と想像しながら、楽しみにしていてください 最初は、それこそラテン音楽の素養なんて全くない私の譜面の意味するところに、メンバー困惑しながらのリハであったが、さすが彼らは鋭い。 その一例を記す。 曲の一部に“1980年前後の軟弱フュージョンをLED ZEPPELINが駆逐する”場面があるのだが(いい歳してまだやるかって、こういうことを)、そうした軟弱フュージョンにありがちなコードを進行、それこそDm>G>C>A7的な、思いっきり陳腐なコード進行に対し、光田氏が「これ、このまま弾くの、凄く恥ずかしいんですけど」と忌憚のない御意見、 「清水さんのいうラテンって、どういう感じなんですか?」 「そうねえ、これ作っている時良く聴いていたのが、イヴァン・リンスとエグベルト・ジスモンチなんだよね」 「ああ、だったら、イヴァンだったら、こういうコードの方が」 光田、コードを弾く。 三枝「あ、だったら僕もこう弾きます。この譜面通りのベースラインはちょっと、、、」 三枝、光田のコードに合わせてベース弾く。 「うわ~~カッコいい。これですよ、これ」私感動。 小口「で、ギターだけ●△的な(さすがにここでは名前はかけない)いかにもって感じにすれば」 光田「せめてサンタナって言ってあげれば、、笑」 ウンウン、そうかそうか、そこにZEPが攻撃をかけるのだな、、、、 そして、それに続くまあKENSOっぽいというか、要するにいわゆるプログレ+近代クラシック的な部分になだれ込むところにも、そうしたラテンっぽさが注入され、 「まあ、今日はこの曲はここまでにしておきますか。あとは小森くんが入って、もっと良くなるだろうし」という頃には、私の意図する「ラテン」が音楽的にも具現化していたのであった。 やっぱ凄いわ、この人たち。 そのほか、一昨年の新曲「それだから今は楽しく」「決してサヨナラではなく」、10年以上演奏してなかった某曲などを練習して初日リハは充実のうちに終わった。 途中、光田君が「そう言えば、僕が入った頃、こんな風にして4人でやりましたよね。 渋谷の、、、、どこだったかなあ」「ああ、渋谷のヤマハね。やった、やった。そのあと、この4人で恵比寿だったかな、トンカツの美味しい店に行って、“これから頑張ろう”とか言って乾杯して、、」 「恵比寿?目黒じゃなくて?まあ、いいけど、アッハハ」 光田君が加入したのは1990年だったから、あれから29年が経ったのか~~。 これから29年経ったら私は91歳、、、この世にはいないかもな。 数日後、クリニックの昼休みに入った頃、当院のスタッフが私を呼びにきた。 「先生!小森さんが玄関にいらしてます!」 「えっ?小森くんが?どうしたんだろう?」 出てみると確かに小森くんだ。 「おお~、どうしたの?」 「いや近くまで来る用事があったんで、寄ってみたんです。この前のリハ、どうでした」というような話になった。 ありがたいね、気にしてくれてたんだ。 実は数年前より、小森くんと私は誕生日プレゼントの交換をしており、既に私は4月にプレゼントをいただいていた。 そして、今年の私からのプレゼントとしてどこかでディナーをご馳走しましょうと いうことになっていたが、お互いのスケジュール調整ができず、10月某日を可能日としていた。 「あ、そういえば、10月の食事会どうする?」 「ここのところすごく忙しくて、、、、なので、やっと時間のできたその日はKENSOに取り組む1日にしたいんで、食事会はまた今度、、、」 「OK!」 いやあ、嬉しいね。これぞバンドじゃないか。 それぞれ仕事が忙しいのは結構なこと。 それぞれに生活があるのだから。 でも、その中でも、こうしてメンバー全員がKENSOのことを考えてくれている。 一度動き出せば、多忙なスケジュールを何とか調整してくれてファンが楽しみにしているコンサートへ向けて気持ちの上でも一丸となる。 本当にありがたいことだと思う。 爺さんも頑張りまっせ! ということで、高齢ゆえ、いつラスト・ライブになるか分からないKENSO。 11月3日、みんな観に来てね! さて、話は変わるが、今年のライブでは「KENSO結成45TH記念Tシャツ」を作ることになった。 前マネジャーの野崎さんの頃から何度か提案があったが、 「う~~ん、どうなのかなあ、そういうのは」 私の首が縦に振られることがなく、実現しなかった。 でも、色々な心境の変化と、現マネジャー・太田さんとの話し合いの結果、作るなら今年しかないか、、、、となった訳である。 作るならKENSOらしいものを作りたい。 私のクリニックで歯のメンテナンスをしているチョー有名スタイリストN女史、現在では更に仕事の幅を広げておられているようであるが、彼女が来院した時、(運よくN女史はその日最後の患者さんだったので)待合室で「ちょっとお知恵拝借なんだけど」 「何?私でできることなら」 「今度、KENSOでTシャツを作ることになってさ、Nさんにアドバイスもらえないかなと」 「、、、、、KENSOってアルバム何枚出してる?ああ、それと私がKENSOのライブ観にいっていて、いつも印象に残っている光景があるんだよね」 、、、、、という素早い反応から出された二つのアイディア(これがもうホントに素晴らしいの)。 彼女の指示によって院長室からKENSO Complete Boxを出してきたら、中からジャケットを取り出し、それを待合室の床に並べN女史はスマホで写真を取り始めた。 「凄いねNさん、秀逸なアイディア、さすがプロだね!」 「まあ、これで食ってるからね、ははは」 そして、深夜、「だいたいこんな感じかな。一応、画像当てはめてみたよ」とメール添付で送られてきた案、、、、うわ~~速い。 それをベーシックにして太田さんやら私の家族やらに意見を聞き、何度かの試作を経てデザインは完成。 今は、どのサイズを何枚作るかの段階に入っている。 ということで、「KENSO結成45TH記念Tシャツ」、ライブ会場で是非ゲットして欲しい。 売れ残ったらCDやDVDの在庫以上に私の音楽室や院長室を狭くすることになるので、それほどの数は作りません。つまりレア物です。 ぜひ、11月3日のライブでお買い上げください。 XLサイズも入るかどうか心配という方は、まずXLをお買い上げいただき、それが入るまでメタボ予防のためのダイエットをしてください。 ダイエットの具体的な方法については三枝俊治氏に聞いてください。 彼は今回のライブで自身のバンドの1stアルバムを先行発売するので、終演後にロビーにてサイン会、、、、あ、これは、私の思いつきです、、、、 もしサイン会があれば、その際に聞いてください。 それと、今回のライブでは、未だ嘗てロックコンサートの物販で販売されたことはないであろう精神医学書を販売する。 「臨床精神病理学 精神医学における疾患と診断」という本だ。 これについてはまた後日、本ブログに書くが、医師・歯科医師という医療従事者の方にはもちろん隣接医学の実用の書として使えるが、(元々は、若い精神科医や精神科医療に関わるコメディカル向けの平易な内容)慶應義塾大学や早稲田大学の文学部でも精神病理学についての講義を行っていた著者の面目躍如たる内容で、自然科学に止まらず、形而上学的話題にも広がりをみせている。 よって、一般の方も、人間、ひいては芸術や文学への深い理解に役立ちます。 もちろんKENSOの音楽をより深く楽しむのにも。 統合失調症、鬱病といった“疾患”は本当にあるのだろうか? そもそも心の病というのは、どのように考えられてきたのか。 身体的な疾患というのは、検査をして、例えば「血液検査の数値が●△なので□■病」と診断されるのだが、一方で心の病はどう診断されるのか。 著者は医科大学の精神科教授であるとともに、無類の音楽愛好家・特にロックをこよなく愛す医師である。 私は彼から多くの音楽を教えてもらった。彼がいなければ書けなかったであろう曲やコンセプトがある。(天鵞絨症なんてのは、その筆頭だろう) ライブ会場でこの医学書をお買い上げいただいた方には、私が渾身の力で書き上げた「推薦文」をノベルティとして差し上げる。 これはここ数年で一番力の入った清水節爆発の文章である。 もちろん、一枚一枚に私がサインをいれる。 断言する。 2019年日本精神病理学会学会長を務める著者と無類のロックマニアである彼を結びつけている文献は、世界中探してもこの「推薦文」以外にない! (当たり前だが) ということで、医学書としては安価な3500円くらいなので、少しでも興味のある方は、お買い求めください。 あ、まったく興味のない方は、買わないで結構です。著者もそれを望んでいるだろうし その分でTシャツを買ってください。 ライブ会場で限定30冊です。 さて、ではギターの練習しますんで。
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by kenso1974
| 2019-09-29 23:37
2019年 09月 14日
ヴェトナムの音楽に惹かれ始めたのがいつ頃だったのか正確に記憶していないのだが、きっかけはフランス在住のヴェトナム人ギタリストNguyen Leの「Tales from Vietnam」と、彼がプロデュースしギタリストとしても全面参加した著名なヴェトナム人女性歌手Houng Thanhの「Moon and Wind」だったと思う。 もう15,6年前のことだったかもしれない。 Leのロック、ジャズの素養が“大迫半端ねえ”、ことはすぐに分かったが、その独特なアーミング、レガートな音運び、特異なスケール、なんとも言えない蕩けるようなギタートーンに一発でノックアウトされた。 後にヴェトナムの民族音楽をたくさん聞くようになって、そうしたLeのプレイの多くがヴェトナムの民族楽器の表現を模した、、、、というか、そうした民族楽器の演奏をギターに置き換えた、、、ちょっと上手く言えないが、、、とにかくヴェトナム音楽のエッセンスをギターで表現したものだと分かってきた。 その後、全く偶然に視聴した「音楽世界遺産」とか言う番組で、ヴェトナム音楽、特にヴェトナムのシンガー・ソング・ライター(実際には、その活躍ぶりはその呼称にとどまっておらず、劇音楽カイ・ルオンをはじめとするヴェトナムの伝統音楽を改革した偉人、音楽大学でも教えていた)Kim Sinhがクローズアップされていたが、それも私にとっては衝撃的な映像であった。 盲目のおじさんであるSinhの弾くカイ・ルオン・ギターとダン・グエットには目が点になるほど驚いた。その後ほどなくしてまさかのKim Sinh来日!! 大谷レイブン氏と観に行った、、、、、長くなるので経緯はこの辺にしておくが、とにかくヴェトナムは私にとって、いつか絶対に行きたい国であり、カイ・ルオン・ギターはいつか絶対に入手したい楽器になったのである。 それから今日までLeとHoung ThanhのCDを熱心に集め、ネット上でヴェトナムの伝統音楽のCDを漁った。 (キングレコードの誇る民族音楽ライブラリーも購入しましたよ!) そしてついに!今年の終わり、KENSOの11月3日のライブの約3週間後、ヴェトナムに行けることになったのだ、ワッハッハ。 今年に入ってからガイドブックを何冊も買い、もちろんネットでも情報を集めたが、旅行代理店でさえ「へえ、ベトナムってそんなに民族音楽が有名なんですか」程度の対応で、なかなか決定的な情報が得られない。 そんな時、誰かがほら、もうすぐあの、あの人が~~~という浅田美代子さん(可愛かった!)の歌では無いが、人との出会いにおいては奇跡的ラッキーな私にまた一人、、、、現れたのである。 今年になってから知り合ったプログレ愛好家歯科医師に何気無く「僕、今、ヴェトナムの民族音楽にハマっていて、ついに今年の冬に初めてヴェトナムに行くんですよ~」と話したところ、その歯科医師が「私の患者さんに、トルンの奏者の方がいらっしゃいますよ」と返答。 恥ずかしながら、「トルン」という楽器がすぐに頭に浮かんでこなかった。 話の文脈からそれがヴェトナムの楽器であることは察しがついたが、「あっ、そうなんですか~、へえ」と会話を終えた。 帰宅してCDのブックレットや「世界の民族楽器」という大型本で「トルン」を探してみたところ、「ああ!!“音楽世界遺産”の中でハノイ音楽院の先生が演奏していたあの竹の楽器か!見落としていた」となったわけである。 その歯科医師に、お知り合いだというトルン演奏家・小栗久美子さんのことについて色々と教えていただき(感謝!)、その後に小栗さんの連絡先を教えてもらってコンタクトを取ることができた! 私としては、ヴェトナムについての質問がたくさんあったが、小栗さんのウェブサイトでCDを二種リリースされていることを知り、まずは、その二枚を聴いてみることにした。 いずれのCDも小栗さんの魂のこもった素晴らしい作品であったが、特に2ndの「BAMBOO FAMILY」には完全に魅了された。 ヴェトナム音楽界(どうやらそれは民族音楽にとどまらず所謂クラシック音楽界でも)で大活躍されているドン・クアン・ヴィンさんとのコラボーレーション作で、ヴィンさんのご自宅に滞在されてのレコーディング、ヴェトナムのミュージシャンも参加した本作。 これは、KENSOファンの皆さんに心からお勧めできる素晴らしい作品だ。小栗さんのウェブサイト http://ogmusic.info/ogurikumiko/discography.html で、購入できる。 食事時や読書のBGMとして聴くのも(心地よい音色ゆえ)良し、スピーカーの前で集中して(私のように)楽器一つ一つの音や他の楽器との干渉具合に感動しながら聴くも良しの傑作である。ぜひ、聴いてみてほしい。 小栗さんの許可を得て、私が小栗さんに送った感想を今回のブログの最後に記す。 ちなみに小栗さんは東京外語大学のヴェトナム語学科のご出身で、その華麗な演奏歴以上に驚いたのが、前述のKim Sinhの来日に際し、通訳と滞在中のサポートをされていたと、しかもKim Sinhとは「親しくおつきあいさせていただいていた」ということ、驚くやら羨ましいやら。 そんなある日、神奈川県が主催する「ベトナムフェスタin神奈川」というイヴェントでなんと!!!(これは、新聞の折り込みで入ってくる行政の新聞見たいのがあるでしょう?あれで知ったのです。 ここ数年、このベトナム・フェスタが開かれていたのは知っていたのですが)小栗さんが生演奏するというでは無いですか!!!ということで、行ってきました。 この日は、森川拓哉さん(ご主人、、、なんと、KENSO三枝俊治氏とバンドを組んでおり、私は三年前に青山マンダラで、森川さんの真ん前の席で彼のバイオリンを聴いていた!!)のヴァイオリンとピアノとのコラボ。 前述の小栗さんの1stアルバムは、森川さんがアレンジやピアノで全面バックアップした作品であったが、この日の演奏は、トルンとピアノが本当に一緒に呼吸・会話しているかのような、生き生きとした、まさに伴侶ならではの演奏でした。 何より最前列で初めて聴いた、体でその音の振動を体験した私は、音楽の歓喜を全身で味わっていたのである。 「スペイン」(まさかこの楽器でやるとは!)の躍動的でスリリングな演奏もチョーかっこよかった。 2ndを聴いて「これはどうやって出しているんですか?」と小栗さんに質問していた演奏法も(演奏後に聞いたのだが、「あれは清水さんの質問に答えるために、何度もやりました、笑」ということで恐縮してしまったのであるが)目の当たりにでき、もちろん生演奏を見たことで新たな質問が生じてきたのであるが、とにかく素晴らしい演奏であり、大感動した。 そして、翌日曜日、スケジュールを調整して、またも小栗さんのパフォーマンス(この日は、様々な種類のトルンのアンサンブルと打楽器&ベースとのコラボ)を観に行き、大いに楽しんだのであった。 それにしても、竹を叩くバチ(マレット)が両頭で、それをあんな風に演奏していたのには、本当に驚いた。(小栗さんと私との2ショット写真参照)あれによって、マレットを4本くらい持ったような演奏が可能になったのだ。 ヴィエトナム人の発想、他の面白い楽器も含め、敬意を評します。 Bamboo Family 感想 M1:泉のトルン
M2:タイグエン舞曲
M3:赤とんぼ
M4;コケコッコの歌
M5:タイグエン地方へ帰る
6:さくらさくら
7:子守唄
8:剣の舞
9:故郷
以上、駆け足になってしまいましたが、それでも10数回は聴いた時点の感想です。 とても素晴らしい音楽との出会いに感謝です。 #
by kenso1974
| 2019-09-14 22:25
2019年 08月 13日
もちろんそこが横浜そごうの紀伊国屋書店でも、横浜西口地下街の有隣堂でもないことは承知していた。 その日、私がチェックしたかった本はいずれも櫻井武著のブルーバックス「心はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす」と2010年に出版されとても興味深く読んだ「睡眠の科学」の改訂新版「睡眠の科学 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか」である。 ない、、、、ない、、、、、「仕方ない、店員に聞くか」。 大学生くらいのアルバイトらしい男が私に対応する。 「ぶるうばっくす、ですか~?」(なんか嫌な予感) その男子はレジにもう一人いた、これまた頼りにならなそうな若い女性店員に相談。 あろうことか、二人はパソコンに向かい始めた。 (おいおい書店店員が、ブルーバックス知らないのかよ、あ、お前ら、売れている本しか読んでない馬鹿者だな?、、、おっ、なんだパソコンに“ぶるうばっくす”と入力してイヤがる) 男子店員がパソコン画面を見つつ 「あの、ジャンルは~?」 「ジャンル!?まあ例えば脳科学とか、、、」 「ああ、脳科学ですか。だったらこちらです。ご案内します」と彼が私を連れて行ったのは、「宗教・スピリチュアル」のコーナー。 ギターソロのない、大して歌詞も良くない、そしてどこかで聴いたことアリアリのアレンジのJ-POP。 そんなのばかり聴いているから書店にいながらブルーバックスすら知らないのだ。 脳科学は宗教でもスピリチュアルでもない、そんなことがなぜ分からん! 私は店員ににこやかに微笑みながら言った。 「あ、じゃあ、もう結構です」 「しょうもない店舗、しょうもない店員、Fuck you 」と呟きつつ、レジにいる男子店員に(心の中で)ガンを飛ばしながら、書店を出た。 数日後、友人宅を訪問した際、たまプラーザ駅近くの有隣堂にて「心はいかにして生まれるのか」と別な著者の「痛みをやわらげる科学」を購入。改訂新版「睡眠の科学 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか」は、内容をチェックして見たが、旧版「睡眠の科学」と大きな違いはなかった(本当はあるのだろうが、忙しい生活の中で読むほどのモチベーションが湧かなかった)ので、それは買わなかった。 さて、前置きが長くなったが、KENSOのライブまで3ヶ月を切った。 ついに切ってしまった。少し前に、私のクリニックで新曲のアレンジについて小口健一氏と相談した。 2年前に作曲を始め、昨年の1月くらいには出来上がっていた曲だが、自分でも忘れている部分が多く、シンセに打ち込んだ音源を聴いて譜面にするのにかなり時間がかかった。 そんなこんなでライブへの準備が進んでいます。 先日、新橋のロックバー「童夢」でマネジャーの太田と酒を酌み交わしながら現在のチケット売上枚数(好調です!感謝)、少なくとも数組、海外からライブに来てくれることなどの報告を聞く。 店内には、某プログレ・ミュージシャンの海賊版映像が流れていた。 「童夢」には偶然、既にチケットを購入してくれたお客様も来店。 その場にいたお客様も一枚購入してくれた。 名古屋(だったかな?)から就職試験のために東京にきているという26歳の大学院生の女性プログレ・ファンとも会話できて楽しかった。 おそらく、KENSOのライブも後、数回だろうと思う。 それにしても、最近の結婚・婚約報道ではどうして「妊娠はしていない」ことまで報道するのか? 「そしてなんと!新婦のお腹には赤ちゃんがいます」とかの妊娠報道はまだ良い。 私が直近でそう感じたのは新川優愛ちゃんの結婚報道だ。 皆さんが知っているはずはないが、私は、数ヶ月前、たまたま観たバラエティ番組にこの娘が出ていて、その時「あれ?この子ちょっと太ったんじゃない?」と感じた。 いや、そうじゃない、私は別にこの子のファンではない。 ただ、出勤するときによく見る看板に数年前の彼女が写っていて、私は毎朝「おはよう、優愛ちゃん」と、、、、いや、違う、そんなことしてねえよ、私は。とにかく、その看板の中の「新川優愛」はもっとスリムだった。 妻に「ねえ、この子、太ったんじゃない?」と聞くと、 「え~?そうかなあ。前から、こんな感じだと思うけど」と、、、 まあ、どうでもいいけどね。 ただ、我々の若い頃は、処女性ということが度々話題になり、青春小説の名前を借りたエロ小説も、それがテーマになることが多かった。 そんなねえ、アイドルの報道で「そして彼女は妊娠していない」などというお行儀の悪い、、、 はて、私は何を言っているのだろうか? また「リーダーが一番下手で良いのか」とか「今日はアマチュアとプロの違いがよくわかりました」というような嫌味をアンケートに書かれてしまう。 とにかく、11月3日のライブは、限りなく貴重な機会です。 #
by kenso1974
| 2019-08-13 00:21
2019年 04月 13日
本年11月3日に開催されるKENSOライブ 「Life must go on nevertheless ~KENSO最終章 その弐~」に関する情報が公開された。 詳細はこちらをご覧ください。 今回は、海外のファンからのオファーに応え、海外からもチケットを購入できるようにした、、、、、と日本語で書いても伝わらないか、、、。 そうだな、誰かに翻訳してもらって、、、、という実務的なことはさておき、まずは、この11月3日というのが、それぞれが超多忙なKENSOのメンバー5名のスケジュール調整と今やホームグラウンドであるクラブチッタ川崎の空き状況との合致という、本当に老眼の人が針の穴に糸を通すような、胃に穴があきそうなプロセスを経て決められたということ、途中「2019年は無理かなあ~~」という諦めにも似た気持ちを抱いた時期もあったことを白状してしまう。 「KENSOが3人バンドだったら、もっとスケジューリングが楽なのになあ」などという今更何を言っているのという気持ちにも陥った、、、だけに!!ライブができる事になって、とにかく嬉しい。 昭和の歌謡曲に「今はただ、5年の月日が長すぎた春と言えるだけです」という歌詞があったが、 「今はただ、新曲~これが難曲なんです~の譜面を書かないといけないと自分にプレッシャーをかけるだけです」というのが現在の私の心境だ。 GW中に、小口健一くんとの音楽談義をする予定なので、そこで気分をグッと盛り上げて、メンバー用デモ音源作りと譜面書きに臨もうと思う。 私も間も無く62歳。KENSOのライブもあと数回だろうから、皆さん是非是非チケットを購入して!!いらっしゃってください。 2017年のライブで初演&皆さんと大合唱した「決してサヨナラではなく」。 今年も感動的な大合唱をしましょう! さて話は変わって、未だ冷めやらぬクイーン・マイブームであるが、間も無く、映画「ボヘミアンラプソディー」のブルーレイが届くので(さて、私はどこのショップで、どの特典に心を惹かれ、どのバージョンを買ったでしょう)、それを見て、ディテールを確認して、そろそろ次のステップへ進もうと思う。 3月にNHK BSで放映された「素顔のボヘミアンラプソディー」(2012年制作だったと記憶している。前編・後編に分かれた番組)はすごく良かった。 それとかなり昔の番組の再放送である「ボヘミアンラプソディー殺人事件」は、NHKにありがちな演出ではあったが、意外とディテールにこだわった内容で、何と言ってもクイーンの前身バンド「スマイル」のベース&ボーカルであるティム・スタッフェルが出演し昔を語っているのが貴重だ。 「私がバンドを抜けたのは正解だった。その結果、ジョン・ディーコンが加入してクイーンになった訳だから」(大意)というような発言をしている彼の表情がすごく良かった。 「Song to soul」という番組のボヘミアンラプソディーの回の再放送は、まあ平均的な内容であったが、ローリー(寺西)氏が、例のあの表情でこのチョー有名なギターソロを弾いたときに、痛恨のコピーミス!!しかも二箇所!これは哀しかった。 もしかしたら、ローリー氏も後に気づいたか、誰かから指摘されたかもしれないが、よりによって、この(決して耳コピーが難しい訳ではない)部分を間違えるなんて! ということは、番組スタッフもこんな番組を作っているにも拘らず、それに気づかなかったという詰めの甘さ、、、、興ざめであった。 この程度の「耳」の持ち主がプロのギタリストかよ、、、、と若い頃の私だったら言っていたことだろう。今は、人それぞれ限界があるのだから仕方ないと思う。 でもね~~~よりによってここ間違えるかね。恥ずかしい~~。 昔、野村のヨッちゃんも「移民の歌」のリフ、堂々と間違えて弾いていたけど、どうなっているんだ、この自己への厳しさの欠如は。 昔の清水義央が出そうなんで、今日はこれで終わり。じゃあ、ライブ、来てね! 追記: なんという曲なのかは知らないし、興味もないが、昔、偶然テレビで見たローリー氏率いる「すかんち」というバンドの某曲は、クイーンの「Now I’m here」のパクリだと感じた。しかも、かなり露骨な。 日本のロックバンドって、本当に多い、そういうの。 「恥」は日本の文化ではなかったか。
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by kenso1974
| 2019-04-13 22:03
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