2017年 01月 22日
●少し遅れましたが、年始の挨拶です |
明けましておめでとうございます。
本年は秋にライブもありますから、よろしくお願いします。
さて、年明けそうそう大変ショックなニュースが舞い込んできた。
あの「いきものがかり」が「放牧」という名の活動休止宣言を発表したのだ。
「いきものがかり」と言えば、「ありがとう~~って、どうたらこうたらで~」
とかいう素晴らしい歌を作った三人組。
そして、彼らの音楽は私の人生には全く関係のない音楽だ。
年末にSMAPというグループも解散したようだ。
国民的アイドルだそうだが、これまた私にとってはどうでもよいこと。ただ、私は
彼らの「夜空ノムコウ」「世界にひとつだけの花」「リンゴ追分」といった大ヒット曲くらいしか知らないので、もし彼らのアルバムの中に(一般的には有名じゃない曲の中に)「Tomorrow never knows」のような恐るべき曲が入っているのだと
したら、誰か私に教えて欲しい。ぜひ、聴いてみたいので。
レコード大賞をとった西野カナについても同様だ。
「世界にひとつだけの花」の歌詞だったと記憶しているが、「ナンバーワンよりオンリーワン」とかいう一節が私は嫌いだ。
現実には、オンリーワンになることのなんと難しいことよ。
弛み無い努力なくしてオンリーワンになり得ないのに、そんな簡単なことのように言うなよ、って感じ。
さて、一週間の冬休みもそのうちの二日は訪問診療していたという働き者の私ですが、まあ普段よりちょっとは時間もあったので、録画したままになっていた音楽番組をいくつか観ることができた。
ノーベル文学賞を受賞したことで、昨年秋から冬にかけてBob Dylanの番組がいくつも放映されたが、以前にも一度観たことがある「デビュー30th記念ライブ」だったかの豪華ゲストの演奏には改めて驚かされた。
リッチー・ヘブンスの変則チューニングのアコギから紡ぎ出される独特な和音、私の大好きな「Don’t think twice, It’s all right」をブルージーに演奏するクラプトンの音色とフレーズ、ニール・ヤングの圧倒的な存在感と唯一無二のギター・ソロ。
ものすごいグルーヴ感&スピート感に、思わず「カッコいい!」と叫んでしまった
ジョニー・ウインターのスライドギター。
赤いテレキャスターがよく似合うクリッシー・ハインドのロック姉御ぶりにもシビれた。
今は亡きジョージ・ハリソン、私の最初のギター・ヒーローは彼だったことを
思い出した。
映画「No direction home」もよかったなあ。
私はディラン・マニアではないが、それでも60年代~70年代の作品は聴いており、
映画「No direction home」を観て、改めてディランの偉大さを思い知らされた。
まだ、ふたつくらい録画したディランの番組がレコーダーの中に残っていたが、
それはまたのお楽しみにしておく。
もうひとつの番組は半田美和子さんが出演された「エンター・ザ・ミュージック」。
言うまでもなく素晴らしい歌唱であったが、インタビュー部分で、彼女の得意とする所謂現代音楽について興味深い発言をされていた。
私も常々感じていたが、“わかりやすいモノ”に群がる風潮が確かにある。
一般的に“難解”と言われている芸術や文学に対し、なぜそれを分かろうとする努力をしないのだろう?
半田さんが仰っていた「カッコイイもの、クールなもの」、、、同感だ。
それにしてもこの番組で紹介されていた、半田さんが宙吊りになったりアクロバットな動きをしながら歌うという、香港で上演されたオペラ、ぜひ観てみたいものだなあ。
昨秋に吉増剛造の「我が詩的自伝」(講談社現代新書)を読み、つい最近も西脇順三郎の詩集を再読し、そして前述のとおりディランの歌詞に改めて感銘を受けていた私。
「詩の世界って広く、奥深いのだなあ」と感じていただけに、年末にテレビから流れてきた流行歌の、
“君は君のままでいいんだよ絆を大切にしようね僕はいつでも君のそばにいるよ”系の歌詞、、、、本当に面白くない。
もちろん、その歌手なりバンドのファンが、私からすれば何の面白みもない歌詞をコンサートで涙流しながら一緒に歌っていたところで私にはどうでも良いことなのだけれど。
それでは、今年も皆さまにとって良い年でありますよう祈念して、年頭のブログを終了いたします。今年のライブでは、少なくとも二曲は新曲をご披露できるよう、何とか時間をやり繰りして曲を作ります。
このペースで行くと、あと3回くらいしかできないかもしれないkensoライブを
楽しみにしていてください。
追記:
昨年10月10日のシルバーエレファントでのProgressive Jamの即売でDVD「プログレッシヴロックの作り方」をお買い上げいただいた方が、「なかなか入手できなかったので、今日買えて嬉しい」とおっしゃっていましたが、DVD「プログレッシヴロックの作り方」は、まだ在庫がありますので、ディスクユニオンさんやワールドディスクさんに問い合わせてくださいませ。
今年のライブでも、もちろん即売割引価格で販売いたしますので、それまで待てる方は、そこで購入してください。
by kenso1974
| 2017-01-22 01:23