●清水先生って凄いですね、、、だってさ。おい、GReeeeN! |
最新情報::::
手売り会の即売で、次のKENSOのアルバムで歌ってくれているソプラノ歌手・半田美和子さんの
ソロアルバムを若干数販売することにしました。彼女の大好きな現代音楽(アバンギャルド!)から
端正な古典曲まで、アルバム構成も見事で、まるでプログレ。
リビングにBGMのように流す音楽ではなく、彼女の反骨精神が伝わってるまるでRockなアルバム。
プログレファンでもきっと楽しんでいただけるだろうし、
今まで知らなかった新しい世界を知ることになると思う。
半田さんを応援するため、そしてKENSOのリスナーに良質な音楽をお知らせするため
販売を決めた。定価¥3000(清水が特別に作った特典をつける予定)
ボックス発売まで数週間、手売り会まで数週間+4日、先日は「ユーロ・ロック・プレス」誌のインタビューを受けてきた。あと数日後に「ストレンジ・デイズ」誌の取材がある。
今年は残念ながらライブはできなかったけれど、「手売り会」でお会いしましょう!
未発表秘蔵音源満載の「手売り会」であるが、小口健一くんがKENSO以前に結成していたバンド「ピノキオ」の音源が発掘され、皆様にお聴かせ出来ることになった。私が“小口健一”という才能あるKEY奏者の演奏を初めて聴いた、その音源だ。お楽しみに。
参加される方からのお問い合わせがあったので、「手売り会」当日の、
KENSO COMPLETE BOX以外の物販の価格をお知らせしておきます。
CD-ROM「A boy in solitude」:3000円
CD「Early live vol.1」:3000円+特典付き
CD「Early live vol.2」:3000円+特典付き
DVD「Live in USA」:7500円(在庫極めて些少)
DVD「プログレッシヴ・ロックの作り方」:5300円(1000円オフ)+特典付き
「30周年記念本」:500円(ついに在庫些少)
「ワークショップテキスト」:200円
CD「76/77」、「夢の丘」フランス盤なども販売できるかも、、、
以上、「手売り会情報」でした。
皆様のご参加をお待ちしております。
では、私の身の回りに起こった出来事について、淡々と語っていきます。
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地域の同業者の(忘年会的な)集まりが終わり、
帰り道の東横線の中、年下の歯科医師が言った。
「清水先生って、学生時代からレコード出してたんですかあ」
「あ、そうそう、5年の時にファーストをね」
「すっごいですね~」
「別にすごくないよ」
「まるでGReeeeeNみたいじゃないですかあ」
私は返す言葉がなかった。
その昔(10年位前かなあ?)、たまたまその年下歯科医師の車に乗った時
だったか、そこに宇多田ヒカルが流れていた光景を想像してくれたまえ。
(大天才歌姫現る!!と騒がれた頃ですね。誰やねん、大天才歌姫って。
Anne Sofie Von Otterのことですかあ?それともJoni Mitchell?)
その年下歯科医師が言った。
「宇多田ヒカルってすごいですよねえ」
「あ、これが今話題の宇多田ヒカルっていう歌手の歌なんだ」
「あれ?清水先生って宇多田ヒカルとかって、あまり聴かないんですか?」
「まあ、そうだね、あんまりね」
「清水先生って音楽やってるんですよね。清水先生から見て宇多田ヒカルって、
やっぱり凄いと思いますか?」
私は(その場の雰囲気を壊してしまいそうで)一言も言葉を発することが
できなかった。
その時、「凄い」という形容詞から私の頭に浮かび上がった女性ボーカリストは、
Kate BushでありJoni Mitchellだった。
大変失礼だが、彼およびその時その車内にいた歯科医たちが、
Kate とJoni の音楽を知っているとは思えなかったから。
そいでもって話はGReeeeeeeeeeNが“よい音楽”として評価されている現代に
もどる。
ファンキーモンキーベイビーズというバンドがある。略してファンモン。
私はそのバンド名を耳にした時、
キャロルのコピーバンドかE,ヤザワさんのフォロワーかと思った。
見事に違った。(エクザイルの時と同じだ)
KENSOを愛する皆様の中にはご存じない方もおられるだろうから、
根が親切な私が説明して差し上げよう。
三人組で、真ん中にえらくルックスの悪い奴がいて、そいつは楽器を弾くでもなく、歌を歌うでもなく、ただ手をふったりしている、そんなバンドだ。
NHKの夜9時のニュースの大越キャスターが出した本に、キャスターが彼の息子に
「この彼は何をしているんだ」と訊いた所、
「わかってないなあ、彼がいるから盛り上がるんじゃないか」と言われたという
エピソードが書いてあった。
メンバーの誰かが僧侶の道を歩むってことで近々解散する模様。
「ファンモン」というバンド名は「煩悶」という日本語からヒントを得たらしい。
以上、ファンモンの説明。
昔読んだあれは香山リカさんの本だっただろうか
「日本人はなぜかくも劣化したか」とかいう本があって、
そこにJ-POPの歌詞に対する分析がしてあったのだが、私の部屋には
あまりにも本が積み重なっていてすぐには探せない、
よって記憶をたどってみる。
そこで紹介されていたファンモンやGReeeeeeeN的なバンドたちの歌詞は
私には信じがたいバカバカしさ、甘ったれんじゃねえ、と感じさせるもので
あった。こんなのがいいのかね~~今の若者は。
努力しないと上手く滑れないスキーは敬遠され、
努力しないと上手くならないギターは敬遠され、
自らが努力しないとその真の魅力は理解できないような文学は敬遠され、
簡単にできて、「うん、キミ、そのままでいいんだよ」と言ってくれる
ものを好むってことかいな。ひねもすアプリ、アプリかな。
さて、歌詞で思い出した。
先日、12月30日の手売り会での特典「葬られた文章」を編集している際、
GENESIS「Firth of Fifth」の歌詞に触れた部分があり、その原典にあたるため、
ネットで検索していて偶然見つけたサイトを紹介しよう。
まず私は以下のURLで、「Firth of Fifth」の翻訳に出会った。
http://proglyrics.blogspot.jp/2009/06/blog-post_25.html
海外のバンドのアルバムの日本盤には昔から、対訳がついていることをウリのひとつと
してうたっているものがあるが、
数ある“対訳”の中には、貧しい英語力しか持たない私が読んでも誤訳ではないかと
思ってしまうものや、全くの逐語訳で
「で、キミはこれがどういう意味の日本語になっているか分かってる?」
と尋ねたくなるものも散見される。
これじゃ対訳じゃなく、たい焼きだ。、、、、、、、しょぼん。
このサイトの面白いところのひとつは、プログレッシヴ・ロックの歌詞(ファンモンやGReeeeeeeeNのファンには????だろう。ははは、それ見たことか、お前らの感性は潰されておるぞ)の背景他について、翻訳者が解説しているところだ。
また、いかにもプログレ的だと感じるのが、その解釈の誤りなどについて指摘する輩が
おり、彼らからの指摘が「訂正いたします」というふうに逐一反映されているところ。
僕達英語圏に生きていない者だけど知恵を合わせて素晴らしきプログレッシヴ・ロックの世界をより深くより高い次元で味わおうよ、という姿勢がとてもよい。
私も、時間がある時に彼の翻訳を全部読ませてもらおうと思う。
私が長年、主としてサウンド面から追究してきたプログレッシヴ・ロックに
新たな視点を得られるのではないかと楽しみにしている。
リンク・ProgLyrics「プログレッシヴ・ロック名詞選」
http://proglyrics.blogspot.jp/